返済中に過払い金の発生に気がついたMさん

―今回お話しを伺うのは返済中に過払い金の発生が発覚したというMさんです。

Mさん(以下、M):お願いします。

―よろしくお願いします。早速ですが、どのようにして過払い金が発覚したのでしょうか。

M:そうですね、あれば今から5年ほど前のことでした。

―ちょうど貸金業法の改正があった時ですね。

M:ええ、その頃ちょうど武富士などの消費者金融会社が倒産に追い込まれたというニュースを見て、自分の融資は大丈夫なのかなと不安になったんです。


10年近く返済を続けていた融資の過払い金とは?

M:その時は若い頃に投資で作ってしまった借金の返済に追われていて、ようやく返済の目処が立ってきたという感じでした。そんな状況で過払い金が発生しているかもしれないと分かったものですから、それはすごく驚きましたね。

―それからはどういった対応を?

M:まずはテレビでも紹介されていた債務整理専門の弁護士事務所に連絡をしました。債務整理と聞くと何だか嫌なイメージもあったのですが、背に腹は代えられませんからね。

―弁護士の対応はどうでしたか?

M:とても優しくて丁寧でしたね。私の話を聞いてすぐに調査に取り掛かってくれましたし、必ず取り戻せるから安心してください、と言ってもらえて心強かったです。

―それからすぐに過払い金の返還請求に?

M:それが、僕の場合はちょっと特殊でして…。結局、過払い金の返還請求を行ったのは、それから3年後のことでした。


返済中の返還請求はブラックリストに!?

―どうしてそんなに時間がかかったのですか?

M:それは、借金の返済中に過払い金の請求を行うとブラックリストに登録される可能性があるからです。完済した融資に対しての過払い金の請求であればいいのですが、返済中だと信用情報にキズがついてしまうんです。

―それは知りませんでした。だから、すぐに返還請求を行わなかったのですね。

M:はい、弁護士の人と話し合って、完済まで過払い金の返還請求を待っておくことにしたんです。

―それからは順調でしたか?

M:そうですね。3年間も準備期間があったので準備も万端でしたし、たとえ裁判まで長引いたとしても、これまで3年待っていたのだから変わらないと強気の姿勢で交渉に臨めました。その結果、自分が希望する通りの額を返還してもらうことが出来たのだと思います。

―3年待つというのは何も悪いことだらけではなかったのですね。

M:だと思います。やっぱり、過払い金の返還請求は業者との交渉が重要なので、準備期間がたっぷりあるのに越したことはないですね。もちろん、3年の待ち時間はちょっと長かったですが・

―本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。

M:いえいえ、とんでもないです。