手続きの流れ

過払い金は発生していても金融業者から告知などは一切来ません。
自分で調べて請求しなければ取り戻すことができないのです。

しかし申請すれば誰でも・どんな理由の借金でも、過払い金を取り戻すことができるのです!

過払い金返還の手続きの方法には自分で請求する方法と法律事務所を介して行う方法の2種類があります。
まずは返還手続きの流れを見てみましょう。


過払い金請求までの流れ

茶封筒 1・金融業者へ取引履歴を請求する
過去にキャッシングを利用した会社へ取引履歴の開示を求めます。
方法は特に決まっていません。
会社の問い合わせ窓口に電話でも良いし郵便文書で請求することもできます。

電卓 2・引き直し計算
金融業者からの取引履歴開示がされたならば、それを元に引き直し計算を行います。
引き直し計算は自分で行うかまたは法律事務所に依頼して計算してもらう方法があります。
自分で行う場合はインターネットを利用して、
無料でダウンロードできる過払い金計算ソフトを使います。
この引き直し計算で過払い金があるかどうかがわかります。

両手のひら 3・金融業者へ過払い金の返還を請求する
引き直し計算をして過払い金が発生しているとわかった場合
払い過ぎた分のお金を金融業者へ請求します。
一般的には司法書士または弁護士に依頼して交渉してもらう方が
早くより確実に過払い金を取り戻すことができます。

札束を持った男性 4・過払い金の返還
金融業者から提示された和解金に依頼者が合意できれば
合意書を交わした後過払い金を受け取ることができます。

過払い金は法律事務所に依頼する又は自分で請求する事で返還される

○自分で過払い金を取り戻す場合

法律事務所に依頼する方法もありますが、過去に取引した金融業者から自分で請求して過払い金の返還を受けることもできます。
過払い金請求を自分で行う場合のメリットは手続きの全てを自分で行うので、費用がほとんどかからないという事です。
しかし費用がかからない代わりに難点も抱えています。

それは金融業者との交渉!

各消費者金融業者も(過払い金の)満額の返還には応じない傾向があり、返還請求額が高ければ高いほど交渉が難しくなりやすくなっています。

特に近年では過払い金請求の急増によりキャッシング会社との交渉が更に厳しくなっているようです。
つまり、
業者との交渉が素人には難しいのです!

このように引き直し計算で高額な過払い金が発生する事が判明した場合は、費用をケチらず法律事務所の力を借りる方が賢明と言える様です。

○弁護士に請求を依頼する場合

過払い金の返還には相応の実績を持った法律事務所の力を借りる事が重要と言えるでしょう。また法律事務所を利用することによって様々なメリットがあります。

費用はかかるものの依頼者への負担を最小限に抑えてくれます。
(併せて読みたい→弁護士なしでも請求はできますか?

また過払い金の金額が高額であるほど金融業者側もできるだけ損をしたくないと必死です。
そうなると個人の力だけで業者側の合意を引き出す交渉をするのは非常に難しくなります。
計算が苦手な人にとっては過払い金の計算は手間ですし、さらに訴訟を起こす場合はどうすれば良いのかなど全て自分で一から勉強する必要が出てきます。

しかし法律事務所では取引履歴の開示請求や引き直し計算から業者との交渉まで全て必要な手続きをしてくれます!

自分で一から調べる必要が無いので大幅に時間を短縮することができます。
さらに法律家からのアドバイスやサポートを受けながら進めていくことができ、
業者側が(本当は渋っている)過払い金を支払ってくれる可能性を自分で手続きを行うより高くすることができます。

もちろん

高額な過払い金でも満額で返還される可能性もかなり高くなります!

このように法律事務所に依頼をすると例え費用がかかっても業者から過払い金を返還してもらうことができるようになります。
ちなみに司法書士事務所でも過払い金の請求手続きを依頼することはできますが、
取引した会社1社につき過払い金が140万円を超える場合、
司法書士にできるのは請求書類の作成のみで業者との交渉の代理人となることはできません。

過払い金の金額によっては依頼費用をそのまま充てる事も可能です。
高額な過払い金であれば個人で取り戻すことは至難の業なので、
手続きでは無理をせず弁護士の力を借りることをお勧めします。


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