過払い金の返還請求は融資先の業者との交渉によって進められます。
また、交渉に臨むには事前に過払い金の証拠となる資料を集めるなど準備も必要です。
そのため、債務に関して専門的な知識を持っていないと非常に難しいといえるでしょう。
返還請求を弁護士に依頼するメリットは？
過払い金の返還請求ではまず業者との交渉という大きな難関があります。
これまで多くの返還請求に対応してきたプロとの交渉になるので、
経験や知識の乏しい一般の方であったら交渉を有利に進めるのは難しいといえるでしょう。
また、過払い金発生の証拠となる契約書や明細書を持っていない場合、
業者側に当時のデータを開示させる必要があります。
こういった場合の手続きなども弁護士など法律の知識を有しているプロの方がスムーズに情報開示を行わせることが出来るでしょう。
それ以外にも、交渉がうまくいかなかった場合には裁判まで長期化してしまう場合もあり、
裁判が始まってから依頼をするよりも、最初から依頼しておいた方がトータルでの費用面も安くなったというケースも多いようです。
費用は過払い金の中から充当できます
弁護士へ依頼する上で一番気になることがどれだけ費用がかかるのかということでしょう。
お金を返してもらったとしてもそれ以上に費用がかかったのでは意味がないので、費用面が気になるというのは至極当然のことです。
しかし、返還金請求においては弁護士に支払う報酬は基本的に返還金の中から充当されることになっています。
（詳しくはこちら→必要な費用）
500万円以下の場合ではその中から15％を、500万円を超える案件では10％プラスアルファと一定の基準が決められているので、
返還金よりも支払う報酬の方が高くなるといったことはないのでご安心ください。
ただし、過払い金が発生していても数万円程度の少額だった場合には、対応していない弁護士事務所も多いので注意しなくてはいけません。
また、その場合には手続きや交渉にかかる費用や労力を考えると、返還金請求を行うメリットはそこまで多くないといえるでしょう。